矯正治療のエピソード

歯医者が苦手で
緊張していたCちゃんとの
矯正治療エピソード

歯医者が苦手で緊張していたCちゃん

Cちゃんとの出会いは3年程前で、当時のCちゃんは不安げで、とても緊張していました。

私も過去に矯正していた経験もありましたので、『少しでも不安を取り除けるように』と心掛けました。Cちゃんとお母様は、歯の生え変わりが上手くいっていないことや、生えてきた歯がガタついていることに深く悩まれていました。

院長 朝井 悠太

お話をしていくうちに、少しずつCちゃんの心は開き始め、『どのような流れでどんな治療をするか?』、『痛くないのか?』などの不安に思われているご質問を沢山頂けました。

ご質問にお答えしていく内に、それまで少し暗かったお顔に笑顔が戻り、最初はお話しする時もお母さんのお顔ばかり見ていましたが、私の目を見てキラキラした笑顔でお話してくれて、ご相談が終わる頃には、お友達みたいな距離感でお話して下さいました。

お母様の不安に思われてることは、大人の歯が生えてきてガタガタになっていること、生え変わりがまわりと比べて遅いこと、奥歯がなかなか生えてこないこと、顔が小さいので大人の歯の隙間があるのか?というように、『生え変わり』が始まる時期に皆さんがよくお悩みになられることでした。

歯並び矯正について

歯並び矯正は、骨格や歯の大きさ、あごの成長、生活の習慣などを複合的に見ていく必要がありますので、お子様によって治療方法が異なります。
また、スポーツやお勉強などの習い事をされているお子様も多いので、できる限り生活に支障を来さないよう、お子様の性格や年齢に合わせて矯正装置を吟味していく必要があります。

当院では、お子様がストレスを感じて矯正治療を途中で断念されないように配慮させて頂いておりますが、これは私の過去の苦い経験から『同じ思いをして欲しくない』と考えているからです。

歯並び矯正について

私自身受け口傾向がありまして、幼少期に矯正治療を受けました。
取り外しができない装置と取り外し出来る装置を併用して治療を行っていましたが、当時は『なぜ矯正をしないといけないか?』を理解していなかったのもあり、取り外し式の装置の装着をサボりがちになってしまい、矯正治療を途中で断念してしまいました。

その時の影響もあり、現在も受け口傾向が残っていて『あの時歯並び矯正治療を頑張っていれば…』と後悔しております。
幼い頃に矯正治療を受けさせてくれた両親には感謝しておりますが、もう少し自分自身が理解して向き合えたら…と後悔もしております。

このように私と同じようにならないよう最大限配慮させて頂いておりますが、歯並びの状態によっては、時には治療途中で一時的に少しだけ頑張って頂く場合もあります。
それは子供の治療は待ったなしで日々成長していくので、成長のタイミングに合わせた治療を行う事でより効果的な改善が見込める場合です。

Cちゃんの場合

院長 朝井 悠太

例えばCちゃんの場合、生えているべき歯がうまく生えていなかったので、まずはそれを上手に生えさせてあげる治療を行いました。

お母様にも『なぜそうしないといけないか?』のご理解をきっちりして頂き、Cちゃんの前向きなご協力があって出来た治療結果だととても実感しております。
無事に歯も生えてきて、お母様もご本人もすごく喜んで頂いたように感じています。

次に歯の隙間が足りなかった為、隙間を作る治療を行いました。
お子様の歯並び治療で隙間を作る方法はいくつかあるのですが、Cちゃんの場合、隙間が大きく足りないこともあり、もっと多くの隙間を獲得する装置を選択しました。

当院でこのような装置を使用する際、必要性や期間、効果を最大限に考慮し、歯並びに足りない隙間分を計算し、無駄が出ないように注意して使用します。

お子様の矯正治療は成長のタイミングや歯の生え変わり時期に合わせて装置が変わる場合もあるため、お母様も含めてご協力頂くことが大切です。

歯医者が苦手で緊張していたCちゃん歯医者が苦手で緊張していたCちゃん

現在のCちゃんの歯並びは非常に効果的な結果を出していますが、生え変わりのラストスパートに入っていることもあり、経過を見ながら治療を続けています。

Cちゃんが大きくなった時に、素敵な笑顔で人生を楽しむことができるよう、最後まで全力で治療を行います。

そして、いつもご協力頂いているご両親様に感謝致します。つたない文章ですが、最後まで読んで頂きありがとうございました。